辻占 #005738

#005738
それを私は、自分が我慢して諦めているのだと思ってきた。実は我慢でも諦めでもなく、私はただ楽な方を選んだだけだった。そのくせ、自分の我慢と諦念に、なにがしかの対価があってもいいじゃないかと、無意識に思ってきたのだ。
(「ペテロの葬列」)