辻占 #007442

#007442
頼るものがなにもなかった。信頼するものが、よりかかるものが。あるのは自分だけだった。怒り、怯え、震えている自分だけ。彼女は裸でひとりきりだ。われわれみながそうであるように、ずっとそうだと彼女自身知っていたように。
(「レギュラー」)