#010780
「おまえ、どうして今、しあわせだなんて言えるんだ?」
「世話をしている猫が子どもを産んだからだ」
「そんなことでか?」
「そんなことでだ」
#010781
今はどちらかというと、自分がしあわせになる方法ではなく、家族の幸福を願っていた。不思議とそれで心が満たされる。
#010782
もっと狂人らしく振るまったほうがいいのかもしれないが、そんなことをしなくても、彼女はじゅうぶんにぼくを狂人だと認めてくれる。
#010783
正気が君の口に苦すぎるなら、甘い狂気のアメ玉をしゃぶりつづければいい。だが、その同じアメ玉をぼくの口に押しこまないでもらいたいのだ。
#010784
目ざめて過ごすには人生は長すぎる。
#010785
一部の人たちは真剣に憂慮していた。けれど、集団としては無関心だったの。
#010786
だれがなんのためにつくったかなんて関係ないじゃない。あなたはあなたのために生きなさい。
#010787
クタクタに疲れれば、余計なことを考えなくなる。
#010788
「窮屈さを感じることはないのか?」
「そんなの、感じるわけない。だって、生まれたときから、私にとって世界はずっとこうなんだから」
#010789
自分には、どんな可能性があるのだろう?