#011020
ダメ人間さ具合を全開で見せつけてやっていた。私にどんな仕事をさせるつもりだったのか知らないが、お前らが雇ったのはこういう奴だったのだどうだまいったかぜったい働いてなどやるものか。
(「平林君と魚の裔」)
#011021
世間を泳ぎ回るだけでは飽き足らず、他人の迷惑も顧みず、リスクもリスクと思わぬままに、未知なる刺激に向けて邁進し続ける、頭のおかしい奴ら。
危険を冒す者と書いて――冒険者。
(「平林君と魚の裔」)
#011022
難しければ難しいほど取り組みがいがある。それに、これはあきらめてはならない問題だと思う。
(「もしもぼくらが生まれていたら」)
#011023
生きていたくない。死んでしまいたい――そうやって漏らすことを支えに、かろうじて死なずに済んでいるかのようだった。
(「黙唱」)
#011024
――あなたもいつか大切な方ができたなら、如何なる隔てがあろうとも、憶することなく、怖じることなく、その方のもとへと向かうのですよ。
(「終景累ヶ辻」)
#011025
此の男に立てるべき操なぞ、私は持たぬ。己を殺してまで生かすべき家なぞ、私は要らぬ。
(「終景累ヶ辻」)
#011026
慰み、偽り、思い込みからはじまる恋路だってあるのだ。
(「ABC巡礼」)
#011027
そして彼はこう答えるんですよね。「受け継がれていく物語はどれもが常に正しく最新なんです」って。
(「ABC巡礼」)
#011028
世のなかは理不尽ばかりで、異常なものが正常なものを駆逐している。
(「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」)
#011029
「説明させていただきます」
「……嫌な予感しかしないが、聞く以外の選択肢はなさそうだな」
(「Too Short Notice」)