#001160
正直な人間は、思いこみをするものだ。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001161
自分が気のきいたことを思いついたなどと無知蒙昧にも考えた場合は、かならずやそれを口に出し、その底の浅い頭で、弱よわしい屁にも似たことばをひりだすがいい。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001162
犯罪にもひとしい誤った時間の使い方とは、他人のミスを指摘することだ。それをとらえること――すなわちミスに気づくことは――必要不可欠だ。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001163
ものごとを分析するのはいいことだ。だが、命を救ってくれるのは、一瞬で反応する能力のほうだろう。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001164
バカじゃないという台詞を吐くのは、まさしく自分の無能力さを証明する以外のなにものでもない。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001165
情報は、それをもつ者から必要とする者へと流れるのだ。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001166
たまには本心を明かすことはできないのか?
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001167
わしがあらゆるものを笑うのは、そうしなければならないからだ。なにもかも、うんざりするほど悲しい――幾度となく悲劇が起きて、それでもなお、なにも学ばないとは。
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001168
「あなたがギャンブル好きだとは思いませんでした」
「好きではないさ。しかし、ときにはいやでも賭けざるをえないこともあるのでね」
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)
#001169
「きみはなんでもかんでもわかるほど頭が切れるわけではないのだぞ。思いあがるな!」
「いいえ、ぼくは頭が切れるんです」
(「エンダーズ・シャドウ〈上〉」)