#002320
ほんとに頭使わないですね。たまには自分の頭を使わないと脳が萎縮しちゃいますよ。
(「チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)」)
#002321
敵とおのれの実力差を見極めて、決して勝利の可能性のない戦いになど乗り出さない、ということは、戦に適正をもつものの最初の知恵である。
#002322
だが、やっちまったことは後悔してもしかたがねえ――だからって、俺が後悔してねえってことじゃねえぜ。
#002323
そりゃ、前のほうがおかしかったんだよ。そりゃ絶対だ。
#002324
失いつつある大事なものを、人は畏れる。
(「赤朽葉家の伝説」)
#002325
「青春がいつ終わるか、わたしわかったヨ」
「いつなのよ」
「……取り返しのつかない別れがあったときさ」
(「赤朽葉家の伝説」)
#002326
「心配かけて、ごめんね」
「かけてよ、心配」
「ん?」
「助けとかさ、求めてほしいよ。男だし。……かといって、頼りにならないけどね」
(「赤朽葉家の伝説」)
#002327
社会的に強いってことが、男として強いってことなのかな。
(「赤朽葉家の伝説」)
#002328
いや、若くなくなっても人生は続くし、べつにたいしたことないよ。
(「赤朽葉家の伝説」)
#002329
彼がどんなに思いやりがあるか、心があたたかくてやさしいやつか、みんながしょっちゅう言っている。しかし、そういう性質はちょっと見境なく広がってしまうのも事実だ。マーガリンみたいな感情なのだ。
(「元気なぼくらの元気なおもちゃ (奇想コレクション)」)