#003040
わしに場を与えよ。天才の働きを見せてやるわ。
#003041
それが世の習いと申すなら、このわしは許さん。
#003042
おのれが認める者とこそ、雌雄を決する戦がしたい。くだらぬ者どもと交わす戦にどんな価値があるというのか。
#003043
早う終わりにせんか。うるそうて朝寝ができんではないか。
#003044
やはり文明は偉大だ。失ってみて初めて分かるのは親の恩と同じだ。
#003045
俺たちの生き死にが一大事なのは俺たちだけだ。それが世界の一大事だと思ってるのも俺たちだけだろうよ。恐竜が死んだときだって地球は不都合なく回ってたんだ。
#003046
こんなことにならなくちゃ気づかない気持ちって、あるんだね。
#003047
この世に神がいるとすればそれは中庸というものを知らないに違いない。願いの叶え方はいつも足りないか極端かどっちかだ。
#003048
――あのね。優しくしてほしかったら、やさしくしてって言わなきゃだめですよ。
#003049
ひどいことはたくさんされたし、傷つけられた。それでも今、突き放すことはできなかった。