#005530
より大きな結果を生むことになんら役立たない予測は、我々の興味を引かないし、価値もない。
#005531
未来が訪れるころには、予測を立てていてもわれわれはその大部分を忘れてしまっていて、予測の大半がまちがっていたり無関係だったりする可能性にわずらわされない。そして起こったことの意味づけにとりかかるころには、歴史が都合の悪い要因のほとんどをすでに握り潰しているので、何が残っていても好きなように物語を語れる。
#005532
だれも信じてはいけない、特に自分は。
#005533
計画者は未来に何が役立つかを正しく予測しようとするのではなく、現在役立っているものについて知る能力を向上させなくてはならない。
#005534
肝心なのは、世界の状態を測定するわれわれの能力は増したのだから、計画に対する従来の考え方も改めるべきだということだ。
#005535
しかし、何かが役に立たないことを発見するのは、何が役に立つかを知る第一歩になるととらえるのが正しい。
#005536
計画が失敗するのは計画者が常識を無視したときではなく、自らの常識に頼って自分と異なる人々の行動を推論したときである。
#005537
みずからの都合しだいで哲学を切り替えるべきではない。
#005538
何をそんなに騒いでいるのか、うまく説明できていたとは思えないが、それもこれでようやくはっきりすると思う。いや、自明になるかもしれない……
#005539
この街は夢だ。浮ついた悪夢だ。他人の苦しみなど知らん顔で、惰眠を貪る奴らの幻想の巣だ。ならばそこに火を点けてやろう。目を覚まさせてやろう。