辻占リスト #005870~#005879



#005870
相手が家族だからこそ、打ち明けにくいこともある。そう感じない者も世の中には大勢いるだろう。しかし、私のような人間は違う。
(「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)」)


#005871
自分のことを言われているようで、わたしは好きなんです。好きな言葉というのは、そういうものでしょうけど……。
(「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)」)


#005872
たまにまともなことを言われるとこっちが困る。
(「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)」)


#005873
そこから見えるものは、どれほど信じ難くてもたぶん真実で、ひょっとすると時代の最先端の心情なのかもしれない。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005874
大きすぎる野望は挫折の元だというわけだ。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005875
どれほど賢くてもやはり幼い彼は、人が本性を隠して何かを装っていると、いつしかその装っているものの方が本性になってしまうのだということに気づいていなかった。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005876
大雪は、犬と子供を等しく興奮させる。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005877
そんなふうに感情的になるのが、今はきっと正しいことなんだろう。だからこそ、そうなれない自分を露わにしたくはなかった。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005878
子が死ぬと、母の一部も死ぬ。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)


#005879
賢すぎたのかもしれない。だからこの世にいるのが辛くなったのかもしれない。
(「ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)」)