#006970
いいえ。絶対にそんなふうにはならない。あきらめて凡庸な人生に沈みこんだりしてたまるもんですか。
#006971
愛は男たちを動かすためのもの、彼女に支配権を与えてくれるものだった。
#006972
いつかだれかを愛することになるだろうが、そのだれかは彼女ではない。
#006973
そのときはにっこり笑って右から左へきき流していた。いまは、恐ろしい可能性に愕然としている。人生の土台となっていたものがまちがいだったなんて、そんなことがあるだろうか?
#006974
かれらの興味が尽きたところから、彼女の興味ははじまっているのだ。
#006975
節目ではあるけど、最後ではない。
(長澤公介)
#006976
――憎しみは、ときには恋とおなじほど自然で奇跡的なものなのである。
#006977
スパイし、観察し、冷血な笑みをふりまき、ときには意外なことに、掛け値なしの建設的な意見を出した。
#006978
おたがいの存在を感じ、おたがいの必要なものを察するのに、こんな有様でどうやって静かにできるのか?
#006979
われわれは一部の集団に奉仕してきた。本来なら人類に奉仕すべきだったんだ。