#008800
「ひとを押しのけてまで何かするって、ぼくは好きじゃないんです」
「好き嫌いの問題じゃないだろう」
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008801
──人生は、謎めいていた方が、ずっとおもしろくなる。
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008802
「おれが信用してるのは、世の中に一人しかいない。──つまり、おれだ」
「立派な心がけだ」
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008803
「やだなー。おれって、根っからシティ・ボーイじゃない? アウトドアは苦手なんだよ。──やっぱり、神経が繊細にできてるのかねえ」
「神経なら蛇にだってあるわ。いいかげんに、黙ったら?」
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008804
やつらは、先人の技術を遵守することのみに汲々として、自ら何かを開発しようという気概もないのじゃ。
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008805
『悪いようにしないから』というセリフが、これほど不吉なものに聞こえたことはなかった。
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008806
そーゆーことでしたら、村の古老を訪ねてみたらどうでしょう?
(「未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。」)
#008807
流れ、過ぎ去って行くすべての中にも、小さく輝く欠片がある。
#008808
ほんとうに優れた物語は、物語であることを感じさせません。
#008809
目の前にある壁が、ふいに、物としての壁ではなく、人の暮らしが沁みこんだ何かに変わる。それも、数百年の時の中で、連綿と重ねられてきた何かに。