#008840
僕は故郷を愛しているけれど、愛しているからこそ、安らかに死を迎えて貰いたい。
#008841
それが暗号のように働くからですよ。示唆に富んだ曖昧な文句は、答えを求める人には心地よい言葉に聞こえるものなので。
#008842
先に言っておくけど、僕はどこかで間違えるかもしれない。だが僕には君がいる。この秘密を共有する大事な友人だ。
#008843
あまりに強い物語性だ。あの少年と関わっただけで、その人の人生に物語が生まれてしまうだろう。
#008844
結局、人間はこの病を克服できないだろう。根絶するには、あまりに大きく育ちすぎた。人は生きている限り、常に誰かと関わりを持ち、この病に冒されるしかない。
#008845
非日常の祭りにあって、人間は個人を識別しない。
(「星の光の向こう側」)
#008846
「なぜ、こっちに帰ってきてしまったんだ」
できるのなら、ワシはこのまま向こうに行ってしまいたかった。
(「星の光の向こう側」)
#008847
まったくこの男といると、気が狂いそうになる。いっそのことお言葉に甘えてお暇をいただけたら、どんなにか気が楽か。
(「宇宙一の無責任男シリーズ 無責任艦長タイラー」)
#008848
「君も、酒に逃げられれば、そこまで自分を追い込むこともなかったんじゃないか?」
「追い込んだなどとは、思っていません!」
(「宇宙一の無責任男シリーズ 無責任艦長タイラー」)
#008849
多くの人が誤解することだが、彼は決して単なる怠け者ではない。彼にしかわからない価値感を見いだしさえすれば、それに向かって猪突猛進するのである。まったく何の根拠もないやる気とでも形容したらよいだろうか。
(「宇宙一の無責任男シリーズ 無責任艦長タイラー」)