#009310
仕事がうまく行っているなら、それでいいじゃないか。なぜ相手の考えかたまで知る必要がある?
#009311
わたしがおまえを見抜くことも理解することもできなくなり、逆におまえがわたしを容易に理解できる日が来たら、おまえはほんとうに成長したと言える。
#009312
いまは乱世だ。乱世なんだよ、わかるか?人の心は昔とは違う。みんな、都合の悪いことは他人に押しつける。だから、つねに警戒を怠ってはならない……。
#009313
そういう人間にならなきゃいけない必要とか機会が、ぼくにあるってこと?
#009314
この件についておれが知ってることはあんたと変わらん。だが、予感はある。
#009315
「じゃあ、いまはどんなふうに考えるべきだと思う?」
「おれの経験からすると、どんなふうに考えてもおかしなほうへ行っちまう。いまは、寝るべきだな」
#009316
眠りたくはなかった。この夢から覚めたかった。
#009317
あなたたち政治家は、なにかにつけてすぐ人類を引き合いに出すけど、ぼくには人類なんか見えない。見えるのはひとりひとりの人間だけだ。
#009318
大部分の人間の恋愛対象も、想像の中に存在しているだけです。彼らが愛しているのは現実の彼・彼女ではなく、想像の中の彼・彼女に過ぎません。現実の彼・彼女は、彼らが夢の恋人をつくりだすために利用した鋳型でしかない。
#009319
想像に行き過ぎなどありませんよ。とくに、愛に関する想像の場合は。