#009320
不可能です。あなたは彼女を忘れられません。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009321
子どものころに戻ったような頼りなさを感じた。だれかに手を引いて導いてほしかったが、手を差し伸べてくれる人間はだれもいなかった。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009322
「じゃあ、これからどうするつもりだ？」
「なにも考えていない。自分の人生がもう終わってしまったような気がする」
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009323
その質問に一言二言では満足に答えられません。というのも、信念を打ち立てるのは長く複雑な過程を要するからです。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009324
なにが起きるにしろ、少なくともそれはもうはじまってしまった。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009325
……やっていることは同じでも、いつだって、人に嫌われるのは貧乏人のほうだ。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009326
「おれは命令を忠実に実行する。だがあんたは、どんなことも、理由を問わずにはいられないタイプだ」
「それがまちがいだと？」
「正しいとかまちがっているとか、そういうことじゃない。もしだれもかれもが、理由に納得できないかぎり命令にしたがわなかったとしたら、世界はとっくの昔に混沌に呑み込まれていただろう」
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009327
これはあんたやおれが判断することじゃない。一万歩譲って、おれたちの考えていることが正しいとしてもだ。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009328
きみの仕事がどれほど不可解でも、きっとそれには意味がある。だから、わかろうとしないでほしい。ただ、ベストをつくして実行してくれ。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）
#009329
殲滅こそ、ひとつの文明に対する最大のリスペクトなんだ。ほんとうに尊敬している文明が相手でないかぎり、脅威を感じることはない。
（「三体Ⅱ 黒暗森林（上）」）