辻占リスト #009710~#009719



#009710
老人の支配する時代は終わりつつあるのだ。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009711
忠誠心というものは、その価値を理解できる人物にたいしてささげられるものでしょう。人を見る目のない主君に忠誠をつくすなど、宝石を泥のなかへ放りこむようなもの。社会にとっての損失だとお考えになりませんか。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009712
人間が年齢の順に死んでゆくのが、まともな社会というものだ。わしのような老兵が生き残って、少年たちが死ぬような社会は、どこかくるっとる。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009713
彼はいつでも深慮遠謀にもとづいて行動しているわけではないが、他人はそう思わないようだ。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009714
逃げても恥にならない相手というものは、たしかに存在するのである。それをわきまえないのは、無謀か、さもなくば低能というものだ。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009715
もうすぐ戦いがはじまる。ろくでもない戦いだが、それだけに勝たなくては意味がない。勝つための計算はしてあるから、無理をせず、気楽にやってくれ。かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利にくらべれば、たいした価値のあるものじゃない……
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009716
「主義主張なんてものは……」
臆面もなく言いはなつ。
「生きるための方便です。それが生きるのに邪魔なら捨てさるだけのことで」
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009717
きちんとした計算のできる男だ。私が勝ちつづけているかぎり、裏切ったりはしないさ。さしあたっては、それで充分だ。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009718
特権をもつ者は、それをもたない人々の全存在、全人格を容易に否定することができる。
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)


#009719
「いまさら言ってもしかたないが、ほかに方法はなかったのか」
「あったかもしれませんが、私の知恵では他の方法は見つけることができませんでした」
(「銀河英雄伝説 2 野望篇」)