辻占リスト #005020~#005029

#005020
本当はオレが泣くべきなんじゃないかって気が、少しする。
“手頃”な、オレ。
(「小暮写眞館(上) (講談社文庫)」)


#005021
何もしゃべらなくてもいいのに何かしゃべりたいときって、相手の言ったことを繰り返すのが楽しいんだな。
(「小暮写眞館(上) (講談社文庫)」)


#005022
「僕のことすごい悪人のように言うなあ」
「この件に関しては、少なくとも大人の分別を欠いているって点では、悪人ですよ」
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005023
生きてる者には、ときどき、死者が必要になることがあるんだ。僕はそれって、すごく大切なことだと思うよ。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005024
「お前、興味ない?」
「まったく、かけらも、一ミリも」
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005025
常識も概念だ。人によって幅がある。概念は物証にはならないしな。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005026
何が人間力を鍛えてくれるって、異性ほど効率よく鍛えてくれる存在はない。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005027
何が人間をヘコませるかって、他人の幸せほど効率的にヘコませてくれるものはない。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005028
また黙った。気まずくはなかった。秘密の、大切なものをそうっと分け合うような、心地よい沈黙だった。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)


#005029
こういう態度を潔いと思っちゃいけないよ。これはただ開き直ってんだ。
(「小暮写眞館(下) (講談社文庫)」)