辻占 #007050

#007050
どれほど、人が時間をかけ、心をこめて造ったものであろうと、いったん人の手が離れると、刻が、あっという間に、その間に、人の痕跡を埋めていってしまう。
この圧倒的とも言える時の流れの中で、人の成せることに、人の行なう業に、いったいどれほどの意味があるのか。
(「大江戸恐龍伝 五 (小学館文庫)」)