辻占 #010241

#010241
あいつの話を聞いてやりたいと思った。茶化すのではなく、ひやかすのでもなく、ただ、真面目に聞いてやりたいと思った。そして、心から「良かったな、おめでとう」と言ってやらねばと思った。
俺は自分がちゃんと、そうできることを知っている。
――ただ、少し時間が必要なだけなのだ。
(「いつかの岸辺に跳ねていく」)

いつかの岸辺に跳ねていく画像
いつかの岸辺に跳ねていく
(ISBN: 9784344034747)
¥1,650
在庫あり
幻冬舎
加納朋子