辻占 #011030

#011030
この恐ろしく歩みの鈍い進化は、俺にとって心理的な枷以外の何物でもなくなっていた。ゼロなら、あるいはマイナスなら諦められたかもしれないのに、ごく僅かずつ積み上がっていくプラスのせいで投げ出すこともできず、ただひたすら益の薄い行為を徒労を感じながら続けるほかなかったからだ。
(「Too Short Notice」)