辻占リスト #011040~#011049



#011040
実は言語というのは、その言語を話す種族の、世界の切りとりかたの体系である。だから話すことばによって世界のありようがことなる。言語は思想そのものなのだ。
(「漢字と日本人 (文春新書 198) 」)


#011041
彼らが議論をするのは、議論を好むが故であり、自由奔放な精神を可能性の道に疾駆させることを好むが故であり、また、疑問にされない事柄に対して疑問を抱くことを好む故であった。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011042
喜びを見いだせない仕事につくのは、社会的倫理に反しないか?
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011043
苦悩はわれわれが生きていく上での先行条件なんだ。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011044
思想の本質は伝達にある──書くこと、しゃべること、行なうこと。思想とは草のようなものだ。それは光を必要とし、群生を好み、交雑することによって繁殖し、踏みつけられるたびにより強靭に成長する。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011045
この世界の恩恵に浴する権利は彼にはない。それは人々の労働と献身と忠誠によって購われ、維持されてきたものだ。〈楽園〉は〈楽園〉を造る者のためにある。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011046
が、愛し、恋いこがれたとてどうなる?
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011047
まるであなたがわたしの持ち物みたい! でもね、人って、年を取ってくるとなにか心の支えになるものが必要になってくるのよ。それが必ずしも完全に理屈に合ったことでなくてもいいの。ただ生きていくためだけに。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011048
なにかが欠けている──この場所にではない、おれ自身の中にだ、と、彼は考える。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)


#011049
百年前にはこんな言葉はいらなかった。
(「所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF) 」)