辻占リスト #008260~#008269



#008260
決して仲が悪いわけではないのだが、たまには妻のいないところで、〈夫〉という衣を脱いで素の自分に戻りたい。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008261
気持ちはわかるが、君の命は、君だけのものじゃない。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008262
政治という手が私を縛るのであれば、私は政治と戦わねばなりません。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008263
雑草は、一本であるからと見逃せば、気づいたときには庭を覆い尽くすものです。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008264
事実であることは、確かにその通りです。しかし、事実であることが、正義であるとは限りません。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008265
祖父が良いことを言っていた。策士の哀しみは、策が外れることではない。策が冴え、見事に策が当たり続け、策士としての評価が高まれば高まるほど、真心を信じてもらえなくなることだ、と。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008266
……天罰は、こういうふうに下るのか、と思った。
(「鹿の王 水底の橋」)


#008267
起きた後もずっと尾を引く悪夢のナンバーワンは「ずっと欲しかった物を手に入れる」で間違いない――希望が幻に消えるほど絶望的なものはないです。
(「ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 11 (MFコミックス ジーンシリーズ)」)


#008268
なのにどうして俺はくやしいんだ。
(「フラジャイル(15) (アフタヌーンKC)」)


#008269
率直そうな彼の表情は、意図的な見せかけだが、だからといって不誠実だということにはならない。
(「シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF)」)