#011240
「私たちだけか」
「いつものことじゃないですか？」
#011241
正気じゃない。でもそんなこと、最初からそうだった。
#011242
売る立場は本気で「客は神様」と思っているよ。しかし買う側に回るとそれを真に受けて神なら何を要求してもよいと思う者もいる。自分が神でなくモンスターになっていることに気付かずに…
#011243
しかり、オーケストラでは誰かが第一バイオリンを弾かねばならんのでな。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011244
科学でできることは科学で出し抜かれます。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011245
時間はかかるが確実な――とふたりが願いかつ信じている――やりかたである。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011246
お母さんが望んでいるようなものになれなくて、ほんとにごめんなさい。一生懸命努力したんだけど、できないの。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011247
おまえの反応は自然のものではあるが、その結論は完全に間違っている。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011248
完成度は高くても本質的にはより劣った心が、いまは空虚だがより偉大な心にそのありかたを指示しようとするのは、その偉大な心を小さすぎる鋳型に流しこもうとするようなもので、結果的に回復不可能な害を与えることになる。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）
#011249
ときどきぼくは、あの老いぼれを叩きのめしてやりたくなるが、これまでのところ彼の言葉はぜんぶ的のど真ん中を射抜いている。だからぼくらとしてはそれを言葉どおりに受けとめて守るように努力するしかないんだ。
（「レンズの子供たち (創元SF文庫 ス 1-4 レンズマン・シリーズ 4) 」）