辻占リスト #006000~#006009



#006000
願望が作り得るのは空想であって、事実ではありません。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006001
子供が学校生活のなかで孤絶すると、保護者も同じ状態に置かれるのだ。外部とのパイプがなくなり、いいことも悪いことも、大切なこともくだらないことも、情報として入ってこなくなる。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006002
きれい事を並べて僕を否定せずに、僕のわがままを丸ごと受け入れてくれました。それがなかったら、僕はどこかで道を踏み外していたろうと思います。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006003
どんなレースでも、我が子が優勢なのは嬉しい。それが親の情というものではないか。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006004
生身の人間なのだから、驚きという感情を殺すことはできない。ならば、どうすればいかなるときでも驚かずにいられるか。
答えは簡単。驚きが平常心であればよろしい。生きていれば、いつ何があってもおかしくないと思っておればよろしい。だからハッとしても、それはあくまでも生理的な反応であって、驚きとは違うのだ。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006005
学校からは出ていっても、世界から出てゆくのはまだ早い。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006006
バカのようでいて賢い。略して“バカしこい”だ。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)」)


#006007
そういうとき、手伝ってあげるのが親友なのかな。それとも、やめなさいって言ってあげるのが親友なのかな。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006008
みんな泥だらけ、傷だらけで、何ひとつ得なんかない。だけど、それでも放っておけないから、放っておくのは間違ってるから、みんなで頑張ってるの。正しいことをしたいから。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)


#006009
やめなさい、その顔。未来のどこかで汚職がらみの経済犯罪でパクられて、東京地検特捜部に締め上げられるときまでとっときな。
(「ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)」)