#004920
敵はいたるところにいるのに、わたしの味方は馬鹿ばっかり。
#004921
この広い世界でどこにいようとも、怖がりな自分はずっとついてまわるらしい。
#004922
夜の暗闇にあるとき、人は陽のもとでならけして口にしない問いをつぎつぎに投げかける。
#004923
ひとたび戦場から尻尾を巻いて逃げた男は、もはや男ではなくなる。
#004924
敵から取りあげたワインほど旨いワインはない――。
#004925
果樹園がまるごと手に入るというのに、果実ひとつを盗んですますなど、臆病者のすることだ。
#004926
子供よ。あなたには故郷がある。この暗き時代にあって、それはとても恵まれたことなのだ。
#004927
いうも悲しいことだけれど、わたしたちはみな、ときにクズとも取引をせねばならないのですよ。
#004928
「破格の条件を提示してみましょう」
「条件というのは、信用されていてこそ意味を持つもの」
#004929
男というものはもう、ほんとうにどうしようもない大馬鹿。たとえ千年にひとりの逸材であっても、そこは同じなのよ。